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ばね指にご注意!

皆様、「ばね指」という症状はご存じですか。手指を曲げたり伸ばしたりした時に、引っ掛かり感「カチッ」とか「ピチッ」というのを感じて、スムーズに曲げ伸ばしが出来なくなる症状です。

 

これは、手指を曲げる筋肉(屈筋腱)が何らかの原因で炎症(腫れ)して、屈筋腱を覆っている「腱鞘」(けんしょう)という鞘(さや)に引っ掛かって動きが制限されてしまう状態です。

 

手の母指と中指に多発して、母指は爪近くの関節(IP関節)中指は爪から2番目の関節(PIP関節)に起きます。「弾発指(だんぱつし)」とも呼ばれ、重度になると曲がったままになり自力では伸ばせなくなります。そうなると、日常生活にも支障が出て来ます。

 

◎ばね指になる原因

 

①手、指の使い過ぎ~パソコン・スマホ作業、ハサミ(植木職人)、ギター・ピアノ、ゴルフ・テニスなど

 

②柔軟性の低下~指や手首を曲げ伸ばしする筋肉が硬くなる。特に前腕屈筋群が重要。

 

③ホルモンバランスの変化~妊娠・出産・閉経など女性特有のホルモンバランスの崩れも影響する。

 

④栄養不足~屈筋腱や腱鞘はコラーゲン繊維で出来ていて、タンパク質や鉄・ビタミン不足も原因。

 

 

⑤動かし方の癖~手指の第一関節・第二関節を曲げる動きが多い、また手首を小指側に捻じる動き。

 

◎対処法

 

ばね指になった場合、まず固定をして患部を休ませることが重要です。特に炎症が酷く、関節周辺の腫れや痛みがある場合は、十分な安静が必要です。

 

例えば、日常生活においてペットボトルのキャップをあける場合、痛みの無い側で行うなどの工夫が必要です。

 

病院ではステロイド注射を取り入れている所が多いようです。

 

ばね指は日常生活に支障が出て来ます。そのために予防していくことが一番です。趣味や仕事での使い過ぎには十分注意していきましょう!

 

オサモミでした!